【歴史好き必見】教科書には載っていない浜松のディープな歴史。天孫降臨のパワースポットを巡る旅!

皆さん、こんにちは!渡瀬です。

先日、私が新たに会員となってたくさんの方と素敵な縁をいただいている「浜名湖・庄内半島ドリーム倶楽部」の素晴らしい企画に参加して来ました~ヽ(`▽´)/

企画の内容は浜松にある「天孫降臨」ゆかりのパワースポットを巡る旅。

なんか、ツアーのタイトルだけでワクワクしますよねっ!!!!

当然ながらただの観光ではありません。自らの足で聖地に立ち、先生や宮司さんから直接お話を伺ったうえで、自らの五感で歴史を感じとる。それはまさに、眠っていた知的好奇心がふつふつと沸き起こる、感動的な体験の連続でした。

今回は、その興奮冷めやらぬうちに、旅の記録を皆さんにお届けしたいと思います!

圧倒的な神威!太古の祈りが宿る「天白磐座遺跡」

まず私たちが向かったのは、渭伊(いい)神社の北、薬師山の頂上に鎮座する「天白磐座(てんぱくいわくらいせき)」。そこには、天を衝くかのような巨大な2つの岩(磐座)が、厳かに私たちを迎えてくれました。

皆さん!知ってました~!?
私達の生活圏の中に、こんなすごい大岩がで~んと鎮座している場所があるなんて・・・(驚)

磐座とは、神様が天から降り立つ場所、そして鎮座される場所とされています。写真や資料で見るのとは全く違う、圧倒的な存在感。巨岩の前に立つと、言葉を失うほどの威厳と神々しさに包まれました。

とはいえ私はITの世界で仕事をするもの!自分の行動がすべて!どんだけ手を動かしたかで人生は決まると思っているので、あまり祈りとか信仰とかスピリチアルなものに興味を持ってきませんでした。

しかし、天白磐座の巨石を目の当たりにすると、、「ああ、間違いなくここは神聖な場所だ…」。古代の人々が、この岩に神の姿を見出し、祈りを捧げた気持ちがわかるし、その情景が目に浮かびました。

この場所からは、実際に祭祀に使われたとされる数多くの土器が出土しており、それらは今も浜松市地域遺産センターで大切に保管されています。

実際に天白磐座遺跡を訪れて感じたことは、書物の上で「古代の人々は自然を信仰した」と知っていたけれど、自分の人生にその実感はありませんでした。でも、この磐座の前に立ち、肌でその神威を感じると自然の偉大さを肌で感じます。

書物で学ぶのと実際に体験するのでは、天と地ほどの差があります。

知識が「実感」に変わった瞬間、遠い過去の歴史が、急に生々しい現実として心に迫ってきました。

人生で大切なことは、頭でグダグダ考えていないで、まずは現地に赴き、その空気を感じること。これが、郷土や日本の歴史を本当に理解するための、何より重要な第一歩なのだと痛感しました~!

固定観念が覆る!南朝の皇子、宗良親王が眠る「井伊谷宮」

次に訪れたのは、凛とした空気が漂う「井伊谷宮(いいのやぐう)」。恥ずかしながら私は知らなかったのですが、御祭神は後醍醐天皇の皇子である「宗良親王(むねながしんのう)」であり、陛下や天皇家の皆様が浜松を訪れる際には必ずご参拝されるという、非常に由緒正しい神社でした。

宗良親王は、激動の南北朝時代、井伊氏と手を取り合い、50年以上にわたって南朝のために戦い抜いた皇子です。

実は私、以前に足利家側から描かれた小説(極楽征夷大将軍)を読んだ影響で、宗良親王に対してどちらかと言えば「敵方」という、少し偏ったイメージを持っていました。しかし、親王の陵墓の前に静かに佇んだ瞬間、不思議とすべての先入観が消え去り、ふつふつと熱い親近感が湧き上がってきたのです。←めちゃめちゃ単純(笑)

正義の反対は悪ではなく別の正義!歴史とは、誰の視点から語られるかで、その姿を大きく変えます。一つの物語だけを鵜呑みにするのではなく、様々な角度から物事を捉えることの重要性に、改めて気づかされました。

宗良親王という一人の人間の生き様を、この井伊谷の地で感じたことで、「今度は南朝側から描かれた『太平記』を深く読み解いてみたい」という新たな学びへの意欲が湧いてきました。この多角的な視点は、日々の仕事や人間関係においても、とても大切ですよね~!なんだかちょっと大人になった気がしました!(もう十分、大人っていうかおっさんですが(^_^;))

未来への活力と環境への問いを授かった「曾許乃御立神社」

旅の締めくくりは、「曾許乃御立(そこのみたち)神社」での正式参拝です。厳かな雰囲気の中、神前に進み、深く頭を垂れました。

こちらの御祭神は、古事記の「国譲り神話」にも登場する、雷神にして武神の「武甕槌命(たけみかづちのみこと)」。出雲の国に降り立ち、見事、国譲りを成功させた勝利の神様です。※今回の経験で「国譲り神話」をちょっと調べてみましたが、これはこれでめちゃめちゃ面白いのでまた別のブログで考察してみたいと思います!

一説によると、この神社には黄金に輝く龍神様がおられ、“見える人には見える”のだとか。

私にはまったくそのお姿を拝むことはできませんでしたが、、、、(T_T)

確かに境内を満たす力強くも清らかな気に、ピンと背筋が伸びる思いはしました。

勝利や武運を司る神様を前に、私も自身の事業に対する志を改めて心に誓い、今後の成功を力強く祈念させていただきました。

そして参拝後、宮司さんから非常に考えさせられるお話を伺うことができました。かつて龍神様が住まうとされた池は美しい泉で、絶えず清らかな水が湧き出ていたそうです。しかし、周辺で度重なる工事が行われた結果、その湧き水が途絶えてしまったというのです。

「最近では、黄金の龍神様の尻尾が茶色く見えてしまうのですよ…」

宮司さんのその言葉は、私は考えさせられました。

神聖な場所を守ってきた自然のバランスが、私たち人間の活動によって崩れつつある。この美しい聖地もまた、環境問題と無縁ではないという厳しい現実を突きつけられた瞬間でした。

現在は皆さんからのご支援を募り、再び清らかな水を取り戻すために井戸を掘る計画が進められているそうです。

神社やパワースポットを訪れるとは、単に「ご利益」を求めるだけの行為ではありません。その土地に根付く神話や歴史に触れ、自らの目標や志を神前で誓うことで、内なる決意を固め、明日への活力をいただく神聖な儀式なのだと感じました。

そして、私たちが守り、受け継いでいくべきものは、歴史や文化だけではないということに気づかされました。

美しい自然環境があってこそ、聖地は守られ、文化は継承されていくという感覚は、日々の生活への姿勢を引き締めると同時に、私たちの活動が環境に与える影響についても、真摯に考えるきっかけを与えてくれました。

結論:旅の終わりは、新たな学びと行動の始まり

浜松のパワースポットを巡る1日。それは、単なる名所巡りではなく、古代の祈り、歴史の奥深さ、そして未来への活力を五感で学ぶ「実学の旅」でした。

  • 天白磐座遺跡で、知識を「実感」に変えることの重要性を知り
  • 井伊谷宮で、歴史の多面性と、物事を複眼的に捉えることの大切さを学び
  • 曾許乃御立神社で、自らの志を再確認すると同時に、歴史や文化を支える自然環境を守ることの責任を痛感しました。

机上で学ぶ知識も大切ですが、やはり実際にその地を訪れ、自らの手で触り、肌でその空気を感じること。そこから、地域や郷土の歴史、ひいては日本の文化や精神性への本当の興味が湧き上がってくるのだと、心の底から感じた一日でした。

そして、その感動と学びを、ただの思い出で終わらせない。歴史や文化への敬意を、それを育んできた自然環境への配慮へと繋げ、日々の生活や仕事の中にどう活かしていくかを考えることこそが、極めて重要なのだと思います。

皆さんもお時間がありましたら、是非ご自身の足で、天白磐座遺跡、井伊谷宮、曾許乃御立神社を訪ねてみてください。きっと、日常がより豊かになる、素晴らしい発見があるはずです。