ネット広告にマスメディアは喰われるのか?はい、喰われます!!

NEWSPICKSのUPDATEでテレビCMはネット広告に喰われるのかというとてもおもしろいテーマで議論がされた!!

とても有益なのでご覧になってない方はぜひご覧になって下さい!

【無料】THE UPDATE テレビCMはネット広告に喰われるのか?

この動画を見て、なるほどと勉強になったこともありましたが、私なりに思ったことがあったので記事をアップしてみます。参考にして下さい!!

日本の広告市場の規模はどれくらいか

日本の広告の市場規模はどれくらいのサイズかご存知ですか?

その金額はなんと6兆5,300億円です。なかなか大きな市場規模です!!

ここ数年の推移で見ると、リーマンショック時の2011年に若干減りましたが、2012年以降は順調に成長して、2018年には6兆5,300億円というべらぼうにデカイ金額となっています。

広告の市場規模推移

6兆5,300億円がどれくらいデカイ金額なのか、、、想像もつきませんし、さっぱりイメージ湧きませんよね??
ちょっと他の産業と比べてみましょう!

広告業界の市場規模比較

例えば出版業界。紙の本からデジタル書籍まで一切合切ひっくるめて約1.5兆円です。たくさんの作家さんが毎月何百、何千と本を出版し、いつも本屋にはたくさんの人で溢れているのに、それでも1.5兆円なんですよ!

もうちょっと単価の高い製品と比較してみましょうか?例えば工作機械の市場規模なんてどうでしょう?

工作機械は工場などで生産に使われる機械ですよね。1つの機械はめっちゃ高そうですし、なんてったって日本はものづくり大国!さぞかしマーケットはデカイだろうと思いきやこれでも約1.6兆円。

そう考えるとこの広告費の6.5兆円ってのは本当にデカい市場だと思います。

もちろん、超高齢社会である日本の介護市場や我々の生活に欠かせないスーパーのマーケットの市場と比較すればもちろん敵いませんが、すごくお金が流れ込んでくる市場であることは間違えありません。

媒体別広告費はどうなっているのでしょう?

ところで広告費と言っても様々な広告の媒体がありますよね。

道路に設置されてる屋外の看板から電車の中の交通広告。雑誌広告に新聞広告、DMやPOPだって広告メディアです。

メディア毎の市場規模

様々なメディアの中でどのメディアのが一番稼いでるかと言うと、お察しの通り、テレビCMとネット広告が2大巨頭で、双璧をなしています。トップはもちろんテレビCMなんですが、ネット広告もほぼテレビCMに肩を並べるサイズで肉薄しているのがわかります。

各メディアの比率

しかも、テレビCMとネット広告のふたつで広告市場の半分以上を占めるほどです!

媒体別伸び率を見てみましょう!

広告メディア伸び率

各メディア毎の市場規模はテレビCMとネット広告が他を引き離し、大きな市場規模になっていますが、それぞれの媒体別に伸び率を見ると、とても面白い結果になっています。伸び率で比較するともうこれはネット広告の独壇場です。市場規模では圧倒的にナンバーワンだったテレビ CM もさすがに成長率はマイナスです。

しかしネット広告はご覧の通り、16.5%増と二桁成長を続けています。

このデータは2018年のデータですが、2019年の広告市場を調べれば、おそらくネット広告がテレビ CM を抜いてナンバー1の市場規模になっていると思います。ネット広告恐るべしですよね!

大体、広告業界の大きさやメディア毎の市場規模がわかったところで、本題に入って参りましょう!

テレビ CM の市場をネット広告が食ってしまうのか?

NEWSPICKSに出演の皆さんの多くの意見は、テレビ CM とネット広告は役割が違う。したがってテレビ CM がネット広告に即座に喰われてしまうということはありませんというのが大方の意見でしたね。

具体的な例で言うとテレビ CM はユーザーがそれまで自覚していなかった欲望を喚起し、あっ、これほしいかもという気持ちにさせるもの。つまりインサイトを訴求し、ユーザーに商品をほしいと思わせるってことですね!!一方でネット広告はすでに顕在化された需要を深掘りするものであると・・・。

また、別の方はテレビCMは面でリーチし、広くあまねく訴求が可能であるのに対し、ネット広告は点であるため、ピンポイントですでにニーズのある人に訴求するメディアであると言う。さらに他の方は、テレビCMがネット広告に喰われるか?なんて言う議論こそがナンセンスだと!!

テレビとネット、メディアの違い

テレビCMはじわじわとだが、確実に喰われていく

NEWSPICKSに出演したゲストの皆さんは、そもそもネットとテレビCMは役割が異なるから、そんな議論こそがナンセンスであり、テレビCMはそう簡単に喰われないと言っています。

しかし、私は違うと思います!多少時間はかかるけれど、テレビCMは確実にその効果を失い、じわじわとだがネット広告に喰われてしまうと思う!!なぜなら、我が家の子供の生活を見るとよく分かる。一人は高校3年生、もうひとりは中学1年生だが、残念ながらほとんどテレビを見ない。

高3の娘は部活で夜遅くに帰ってきて、飯を食ったら即スマホにかじりついて友達だろうか?LINEを始める。一段落するとスマホで漫画を読み始め、あとは風呂入って寝て、明日の学校に備える。

中1の娘は部活を終えて帰ってくるとまずはタブレットを持ち出し、YouTubeの更新をチェックし、Netflixでお気に入りのアニメを見て、SpotifyとYouTubeで音楽を聞いている。

見ているのはメディアはLINEとYouTubeとNetflixでほぼ完結!!

そこに地上波のテレビが出る幕はない。

マクロデータもテレビ視聴時間減少を証明している

これは、我が家のミクロ的な話ではない。総務省の発表する情報通信白書等を見ていただくとわかりますが、テレビを長時間見ている人はご高齢の方ばかりです。

若い人はテレビはあまり見ていないことは、実際の具体的なデータで出てしまっていますので、ジリ貧であることは間違えありません。

総務省|令和元年版 情報通信白書|利用時間から見るメディア利用の変化

ご覧の通り、テレビを見る人はなくならないものの、確実に減少していきます。

あるいはテレビは見ているけれど、見てるものはNetflixかHulu、はたまたAbemaTVになるのではないでしょうか??

今、それなりにテレビCMが効果的である理由は、時代の変化にゆっくりと対応する、イノベーター理論で言うレイトマジョリティ―やラガード人たちとスマホを使いこなせない50代以上の年配が相変わらずテレビを見ているので、その層にリーチできているからだと思う。

また、テレビCMは欲望を喚起できるといいますが、たしかに多少はそういう点もありますが、実はそれ以上にネットは欲望を喚起出来ます。

具体的には、YouTubeにも動画CMは流せるし、BLOGなどでしっかりと書かれた体験談などはものすごく欲望を喚起させるさせる広告になりうるのです。

ネットとテレビの違い

中小企業はインターネットに積極投資すべき

つまり、電波ではなく情報通信の方が明らかに有利であり、広告にしてもインターネットがこれから先も思いっきり成長していくことは間違えありません。

ということは、企業の販売・営業施策もインターネットを有効に活用しなければ、企業は絶対に成長できないと思います。ていうか、、、存続すら難しくなると思います。

中小企業の経営者の皆さん、IT・インターネットへの投資を是非!!

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